こんにちは、ハクです。

今回の記事は

・日本史の勉強をこれから始める方
・既に始めているけど正しい勉強ができているか不安な方


のどちらにも向けたものになります。

よく日本史の勉強でよく出てくるのが「流れ」という言葉です。

「まずは流れを掴んでから各時代の知識を覚えろ!」なんてよく聞くと思います。

僕自身も受験生時代そうやって勉強してきた経緯があります。。

ただ「流れ」って言葉は曖昧ですし、実際どういう意味で使っているのか疑問に思いませんか?

僕は今となっては受験勉強を教える立場でありながら詳しく説明してこなかったのでこの場できちんと「流れ」の正体について説明しようと思います。

日本史の「流れ」とは「因果関係」のことである


結論から言います。日本史の「流れ」とはズバリ「因果関係」のことです。

「因果関係」とは「Aが原因でBが結果として起こる」という意味です。

「学校に遅刻した」→「廊下掃除をやらされた」

ということですね。(これは僕の受験生時代の実体験です笑)

言葉としては何だか難しく感じますが、シンプルなものです。

それでは具体例を出していきましょう。

1600年に起きた「関ヶ原の戦い」という用語はあなたも当然知っているかと思います。

しかし、この「関ヶ原の戦い」は何が原因で起きたか?そしてその結果としてどうなったかをちゃんと説明できますでしょうか?

多分ちゃんとは説明できないと思います。

でも、ここを知らないから日本史の用語を覚えてもすぐ忘れてしまうのです。

日本史の勉強がキツく感じてしまうのです。

関ヶ原の戦いは1598年に豊臣秀吉が死去した後に、五大老(徳川家康・前田利家・毛利輝元・小早川隆景(没後は上杉景勝)・宇喜多秀家)の一人である徳川家康が台頭してきたことに石田三成等、豊臣恩顧の武将達が危機感を持ったことが原因です。

その結果として1600年に関ヶ原の戦いが起き、東軍の徳川家康が西軍の石田三成(総大将は毛利輝元)に勝利し、天下を制した徳川家康は1603年に征夷大将軍に就任し、江戸幕府を開きます。

簡潔に表すと、

A.原因

秀吉死去後の徳川家康と石田三成の対立

◇「関ヶ原の戦い」が起こる

B.結果

東軍の徳川家康が勝利し、1603年に征夷大将軍に就任し、江戸幕府を開く

です。

乱世の戦国時代から平和な江戸時代に移行するターニングポイントであると言える「関ヶ原の戦い」という用語1つで様々な用語(豊臣秀吉・石田三成・徳川家康・五大老・征夷大将軍・江戸幕府)を関連づけてまとめて覚えることができますね。

それではもう1つ。

入試頻出の近世・近現代史の「江戸時代」→「明治時代」に至る「因果関係」には何があったのでしょうか?

これには1853年のペリーの浦賀来航が根本原因にあります。

最新の法律や経済制度、軍備を備える西洋列強には「旧態依然とした江戸幕府の体制では外国に勝てない、世界から取り残されてしまう」と思った人たちがいたから江戸幕府は倒されたわけです。

何も原因がなく、明治時代が突然来るわけではありませんよね。

基本的にはどの出来事にも「因果関係」があります。

そしてその説明も教科書や参考書に載っていますし、載っていなくてもwikipedia等で調べれば分かります。

用語を覚える際に、ただ用語それのみの意味を覚えるのではなく原因と結果にまで目を行き届かせられるかどうかが日本史を得意にできるかの分かれ目になりますね。

稀に諸説あって、何が原因で起こったのか分からない出来事もありますが、そういうのは自分なりの解釈で構いません。

1582年の「本能寺の変」は秀吉黒幕説など諸説ありますが、明智光秀の恨み説が一番しっくりくるのであれば、それでOKということです。

さすがに諸説ある出来事に関しては原因が問われることがありませんからね。

「覚えやすい」という意味で自分なりの解釈をするということです。大事なのはとにかく覚えることです。

なぜ「因果関係」を知る必要があるの?


では、なぜ用語を覚える際に「因果関係」を知る必要があるのか?

つまり「因果関係」を押さえるメリットには何があるのかを説明しようと思います。

これには、ここまでで何となくお分かりの方もいるかと思いますが、

・知識の定着率が高まる
・並び替え問題や選択問題で確実に点が取れる

の2つが挙げられます。

知識の定着率が高まる


大学受験日本史の用語は一問一答集などの索引を見ていただければ分かりますが、約5000語程度あります。

MARCHレベルの大学を受ける人なら英単語だけでも5000語は頭にぶち込んでいないといけないのに、それにまた日本史の用語が5000語ですから、受験勉強というのがいかに大変なものかを思い知らされます。

ただめちゃくちゃ大変なのはは丸暗記で覚えた場合の話です。

今説明したように「因果関係」で覚えることで労力を減らすことができます。

覚える用語が多いからこそ、知識がポロポロ抜け落ちやすくなってしまいますが、「〇〇が起こったのは〇〇が原因だ。その結果〇〇になった」というようなことまで理解できていれば忘れてしまうことも少なくなります。

ド忘れ自体を無くすことができますし、忘れてしまっても関連する用語を手掛かりに答えにありつけるかもしれません。

ただそれも「因果関係」で覚えていた場合に限りますがね。

並び替え問題や選択問題で確実に点が取れる


ここまで話せばそもそも「因果関係」で覚えることは実は常識であることに気づきます。

それは共通テストであろうが私大の一般入試であろうが日本史のテストは「因果関係」を問う問題が殆どだからです。

英語の入試問題で英単語の意味を問う問題が出ないのと同様に、日本史も頭を使わせてきます。

「この人はちゃんと理解できているのかな?」「出来事の背景をわかっているのかな?」と問うてくるのです。

入試で大学側が測っているのは「論理的思考能力」だったり「考える力」です。

そう、「因果関係」はまさに「論理」です。

これからより一層出題傾向が「考える力」を問うものになるので、今のうちから「因果関係」を意識して勉強することは「知識の定着率を高める」だけではなく「テストで高得点をとる」ために必要なことです。

並び替え問題はご存知の通り、年代の並び替えですが、何にも脈絡のない用語が並んでいることもあります。(これは単純に暗記力を試しているもので悪問)

ただ、何らかの繋がりがある用語が並んでいれば、年代が分からなくても「因果関係」=「流れ」が分かっていれば解くことができますよね。

選択問題でも同じように「因果関係」を問うものが多いですが、ある出来事が起こった原因であったり、その出来事の正しい説明をしているのを問うものですね。

選択問題はよほど正解の選択肢と不正解の選択肢がはっきりしていなければ、選択肢を切るということが求められますが、用語それのみを覚えていたら、どうすることもできません。

出来事それ自体の説明ができることはもちろんですが、それが起こった原因や背景、そしてその結果どうなったのかまで理解することで日本史で高得点をとることができます。

まとめ


今回は、日本史の「流れ」の正体「流れ」=「因果関係」で覚えることのメリットをお伝えしました。

メリットには

・知識の定着率が高まる
・並び替え問題や選択問題で確実に点が取れる

の2つがありました。

知識の定着率が高まって、テストで点が取れるんですから一石二鳥です。

今まで「「流れ」って何なんだ?」という曖昧な状態で日本史の勉強を進めていたあなたがこれから日本史の勉強を効率よく進めていくヒントになれば幸いです。

ちゃんと1つの用語の「原因」と「結果」が説明できるかを確認しながら勉強を進めていってくださいね。

日本史が得意な人はおそらく「因果関係」はもちろん無意識的に色んなことを関連付けて覚えているはず(というか絶対やっている)ですから、あなたも日本史を得点源にしたいなら今のうちから工夫して勉強していきましょう。