こんにちは、ハクです。

 

受験勉強は暗記がメインになると言っても

過言ではないと思います。

 

なんだかんだ言ってどの科目の

どの分野も暗記が必要です。

 

理系科目の数学には公式があるわけで、

文系科目の日本史なら用語や年代といった

ものを覚えなければテストで点が取れません。

 

ただ暗記が苦手で、

勉強しているのに覚えられなかったり、

覚えたと思ってもすぐに忘れてしまう

なんていう悩みを持った方は

少なくないと思います。

 

だからこそ、世の中には

ただの暗記にならないように

忘れにくくなるように

「暗記法」と言われるものが存在しますが、

それでも人間は覚えたものを

どんどん忘れていきます。

 

根本的に人間の脳は

覚えたものをすぐ忘れてしまう性質

持っているということなんです。

 

そこで今日はあなたに人間の記憶の

メカニズムを知ってもらって

その上で効率的な記憶術を

身につけてもらおうと思います。

 

効率的な記憶術を身につければ

受験勉強のどの科目のどの分野でも

使えますし、他の受験生に大きな

差をつけられるようになります。

 

なぜなら記憶のメカニズムを

理解してその上で効率的に勉強している

受験生なんてまずいないからです。

 

エビングハウスの忘却曲線ってなに?

あなたにまず見ていただきいのが

「エビングハウスの忘却曲線」

と言われるものです。

 

もしかしたら見たことが

あるかもしれません。

 

「エビングハウスの忘却曲線」は

今から100年以上前にドイツの

心理学者であるヘルマン・エビングハウス

人間の記憶の忘却に関する実験で

得られたグラフです。

 

エビングハウスは実験で

「子音・母音・子音」からなる無意味な音節

(rit,pek,tas,…etc)を記憶し、

時間経過ごとにその節約率を調べました。

 

実験の結果は以下のようになりました。

 

・20分後→節約率58%

・1時間後→節約率44%

・9時間後→節約率35%

・1日後→節約率34%

・2日後→節約率27%

・6日後→節約率25%

・1ヶ月後→節約率21%

 

節約率というのは覚えるために最初に要した時間(または回数)と比較した時に改めて覚え直すのに要した時間(または回数)がどれだけ節約されたかを表す割合です。

 

「節約率」の公式は【節約された時間(または回数)÷最初に要した時間(または回数)】です。

 

「節約された時間(または回数)」の公式は【最初に要した時間(または回数)−覚え直すのに要した時間(または回数)】です。

 

例えば「tas」という無意味な

音節を覚えるのに10分を要したとします。

 

それで20分後に再び覚え直すのに

3分を要したとします。

 

10分(最初に要した時間)−3分(覚え直すのに要した時間)で7分が節約された時間ということになります。

 

あとは7分(節約された時間)÷10分(最初に要した時間)で70%が節約率ということになります。

 

改めてグラフを見ていただければ

一目瞭然ですが、節約率が時間経過ごとに

低下していることがわかります。

 

節約率というのがあまり聞き慣れない言葉

なので現時点でもモヤっとしているかも

しれませんが、このように説明すると

わかりやすいと思います。

 

例えば、英単語を100個覚えても、

20分後には58個しか覚えていない。

 

ただこれでは節約率ではなく

記憶保持率になってしまうんですよね。

 

「エビングハウスの忘却曲線」に関しては

時間経過ごとにただ「節約率」という

最初と比較してどれだけ労力が省けたかを

示しただけで、

 

例えば英単語を100覚えたら

20分後には42個忘れてしまい

58個しか覚えていないとは

言っていないのです。

 

ただ20分後に節約率が58%というのは

まだ英単語を100中58個は覚えていて

覚え直さないといけないのが

後48個あるという解釈でも

間違いではないと思うのです。

 

まあ細かいことは気にしないで

いきましょう。

 

時間が経てば経つほど

覚えたものをどんどん忘れていく

とういうのは

時間が経てば経つほど

覚え直す労力が大きくなる

ということでしょうから。

 

いずれにしろ

「エビングハウスの忘却曲線」

から分かることは実験のデータからしても

人間は覚えたものをどんどん

れてしまう性質を持っている

ということです。

 

忘却曲線を見たら、

「こんなにも人間の記憶力というのは

しょぼいものなのか・・・」

と思ってしまいますが、

この実験では無意味な音節(tas,…etc)

を覚えるもので、

覚えるためのモチベーションも

ないし覚えておく意味も無いですから

20分にして58%まで節約率が

急降下したのだと思います。

 

だから実際の生活や受験勉強で

覚えたものでは

「エビングハウスの忘却曲線」よりも

もっと緩やかに忘却が起こると

考えられます。

 

では、どうすれば覚えたものキープできるのか?

 

以上を理解していただいた上で

「じゃあどうすれば覚えたものを

ずっと覚えておけるようになるのか?」

「忘れにくくするには?」

という疑問が出てきたと思います。

 

覚えたものをどんどん忘れてしまっては

大変なことになります。

 

どれだけ本番までに覚えた知識を

キープできるかが合否を左右します。

 

ここを解決できなければ

受験では勝負になりません。

 

それで解決策としてはただ1つあります。

 

 

実はこれはあなたが既に知っていることなのですが・・・

 

それが・・・

 

 

 

 

 

「復習」です。

 

 

「復習」をすること以外に

知識をキープできる方法

はありません。

 

そして多くの受験生が復習の大切さを

分かっているのに実践できていない

という現状があります。

 

実は「エビングハウスの忘却曲線」

には時間が経過するごとに記憶率が

低下する以外にもう1つの

事実を示しています。

 

それをこれから説明します。

縦軸は「記憶」、横軸は「時間」を

表しています。

 

何か緑色の線が追加されていることに

気づくと思います。

 

この緑色の線が意味するものが

「復習」なのです。

 

このグラフでは

復習を一度もしない赤色の線と比べて

1日目、2日目、3日目と3回の

復習をすることで記憶の低下が

緩やかになっていることがわかると思います。

 

グラフからわかることは

・復習はできるだけ早いタイミングで繰り返すのが良い

・復習を繰り返すことで記憶として定着しやすくなる

ということです。

 

他にもこれを裏付ける

こんな実験があります。

 

「10個の英単語を覚えて

その20分後にテストすると

5個を覚えていた。

 

その後10個全てを忘れた

後に再び覚え直してもらって

20分後にテストをすると

7個覚えていた。」

 

この実験が示しているのは

復習をすることで

記憶に定着しやすくなる

ということなんです。

 

興味深いのは

例え一度全てを忘れてしまっても

改めて覚え直した20分後の

2回目のテストでは最初のテストより

覚えている量は多かったということです。

 

これは一度全て忘れったと思っても

それは思い出せないだけで潜在記憶には

存在しているということを示しています。

 

ただ一度全てを忘れてから

改めて覚え直すというのは

「エビングハウスの忘却曲線」

が説明しているように

多くの労力を要すことになります。

 

エビングハウス的に言えば、

節約率が低下するということです。

 

ちなみに人間が一度覚えたものを

潜在記憶にキープできるのが

1ヶ月だと言われています。

 

つまり、最低でも1ヶ月以内に1回は

復習しないと復習の恩恵が

受けられなくなるということです。

 

最適な復習のタイミングとは?

 

復習には最適なタイミングがある

と言われています。

 

それが勉強した

・1日後

・1週間後

・2週間後

・1ヶ月後

の計4回です。

 

もちろん個人差はありますが、

これより復習回数を増やしても

タイミングを早めても

効果は”あまり変わらない”ようです。

 

でも普通は

「その日勉強したことはその日のうちに

たくさん復習した方が記憶に定着しやすい

のではないか?」

と思ってしまいますよね。

 

これが必ずしもそうではないのは

人間の記憶のメカニズムが少々特殊である

ことを意味しています。

 

復習をすることで「長期記憶」にキープすることができる

 

人間の記憶には「短期記憶」「長期記憶」

の2つがあります。

 

そしてその記憶を司る脳の部位が

「海馬」と言われるもので

海馬は知り得た情報をこのどちらかに

移す役割を持っています。

 

入試で必要になるのはもちろん

長期間キープする記憶である

「長期記憶」になりますが、

海馬には知り得た情報をこちらに

移してもらう必要があります。

 

ではどうしたら知り得た情報を

「長期記憶」に移してもらえるのか?

 

 

その基準というのが、

「生きていくために不可欠かどうか」

なんです。

 

でも、受験勉強で出てくる知識って

将来的には役立つかもしれませんが

別に生きていくために不可欠かと

言ったらそうではないですよね。

 

例えば英語の「関係代名詞」を

覚えていないからといって

今後生きていく上で苦労することも

別にないと思います・・・。(笑)

 

なので脳科学的に見れば、

受験勉強をしてもなかなか

知識が身につかないのも

不思議なことではないのです。

 

 

でも繰り返し「復習」をすることで、

海馬に「この情報は何度も出てくる

ということは重要な情報ではないのか?」

と思わせることができます。

 

そして特に記憶が低下しつつある時に

復習をすることでより重要な情報として

認識させることができる

と言われています。

 

海馬としては「忘れようと思ってたのに何で!」

という気持ちなんですかね。(笑)

 

完全に覚えている状態、

完全に忘れている状態ではなく

記憶が少し低下した時にやるというのが

ポイントです。

 

完全に覚えている状態で繰り返しても

あまり頭を使いませんし

完全に忘れている状態で繰り返しても

記憶としていつまでたっても

定着しません。

 

うーむ、本当に記憶のメカニズム

というのは不思議ですよね。(笑)

 

「エビングハウスの忘却曲線」まとめ

 

今回は【「エビングハウスの忘却曲線」を知って効率的な記憶術を身につけよう】をテーマにお話しさせていただきました。

 

あなたに覚えておいてもらいたいポイントはたった3つです。

 

・復習をしなければ時間が経過するごとに記憶率は低下する

・記憶率の低下を防ぐには適切なタイミングでの復習が欠かせない

・1日後、1週間後、2週間後、1ヶ月後の計4回復習するのがベスト

 

個人差はありますが、

復習は完全に記憶として

定着するまで繰り返しましょう。

 

入試においてはいかに本番まで

知識をキープできるかが勝負ですからね。

 

何で同じ時間、同じ勉強量をこなしたのに

沢山の英単語や英文法を覚えている人もいれば

全然覚えられない人がいるかというと

復習のタイミングにあったということです。

 

その日に覚えたことをその日のうちに

たくさん復習しても記憶のメカニズム

としては最適ではありません。

 

定期テストで点を取ることが

目的なら一夜漬けの短期記憶でも

何とかなりますが、

入試はそうもいきません。

 

範囲は広いからこそ、

勉強を継続的にこなすのはもちろん

長期記憶として定着させるために

復習を繰り返しやることが求められます。

 

復習が大事だというのは言われなくとも

誰もが知っていることですが、

実験のデータと脳科学の観点からの

裏付けがあるのは心強いですよね。

 

毎日の勉強を進めることも大事ですが

復習も適切なタイミングで繰り返すことで

知識がようやく身になります。

 

それでは、最後までお読みいただきありがとうございました!